下眼瞼脱脂のダウンタイムってどれくらいかかるの?
下眼瞼脱脂は腫れや内出血なんてほとんどないと聞くけど、実際のところ術後のダウンタイムって本当にないんでしょうか? ここでは皆さんが抱えている下眼瞼脱脂の術後のダウンタイムに関する疑問についてお答えします。
下眼瞼脱脂のダウンタイム
ダウンタイムというのは、日常生活への制限という意味のことで、術後に出てしまう腫れや内出血、術後の不自然な状態が落ち着いて、外見上、普通の状態に戻り、生活に支障をきたすことのない、普通の生活に戻ることができる期間のことを言います。
下眼瞼脱脂の場合、術後の状態はどんな姿で、実際のダウンタイムはどれくらいかかるのかということについてご紹介していきます。
│術後の状態
下眼瞼脱脂の術直後というのは、腫れはほとんどなく、普段通りの状態とほぼ変わらないと言って良いでしょう。若干の腫れというのは出てしまう可能性はありますが、それは麻酔薬の注射によるものであり、ひどい腫れを引き起こしているということではありません。
多くの方は術直後から強い腫れを引き起こしてしまったり、痛みが出てくるんじゃないかと想像しがちですが、実際の術直後の状態というのは普段の姿とほとんど変化はないものなんです。
いつから腫れが出現するのか?
下眼瞼の術後の腫れですが、翌日の朝が腫れのピークです。と言っても驚くような腫れを生じるケースは少なく、多くの場合、軽いむくみ程度もしくは少し腫れているなって程度の状態です。手術当日の夜間に腫れが出てしまうこともありますが、基本的には翌日の朝が一番腫れている状態と考えて良いでしょう。
内出血はいつから出現するのか?
内出血も腫れと同じです。下眼瞼の直後に出現するということはまずありません。ほとんどのケースで内出血が出ることはありません。もし内出血が出てしまう場合は、基本的には翌日から2日以降に出現するものです。
│もし腫れてしまったら
基本的には大きな腫れを生じることはありませんが、それでももし腫れてしまった場合は、目元を軽く圧迫して速やかに冷やしましょう。腫れというのは強い炎症を引き起こしてしまうことでその程度が強くなってしまいます。そのため炎症を早く鎮めることが腫れを早く引かせるコツとなるんです。炎症を早く鎮める方法としてはやはりよく冷やすことです。アイスノンなどを使って目元全体を冷やすことで手術した部分の炎症を速やかに鎮めることができます。
ただし、過剰に冷やしすぎても返って逆効果になりますので極端に冷たいものを押し当てたり、長時間クーリングを行うことは避けましょう。一般的には10分程度軽く冷やし、その後10分程度休むといった方法で何度か繰り返すことが有効です。また下眼瞼脱脂の術後3日以降についても冷やすことに意味はありませんのでやめて良いでしょう。
軽く圧迫する方法ですが、ヘアバンド(マジックテープ付きのもの)で軽く圧迫することも腫れを最小限に抑える効果、早く引かせる作用がありますので同時に行うことをお勧めします。
│内出血が出てしまったら
内出血というのは、術野部分から出血してしまうことで起こる症状です。軽く圧迫したり、冷やす、クーリングすることで予防することができます。
もし内出血が出てしまった場合、術後3日までは温めてはいけません。血管が広がって内出血を悪化させてしまうことがあります。3日以降であれば少し温めて血流を改善することで内出血の吸収を早める効果が期待できるでしょう。
いずれの方法も過度にやりすぎると返って逆効果になってしまうこともあります。気になることはまずは主治医に確認しその指示を仰ぎましょう。
│異物感・痛みを感じる場合
あまりないことですが、異物感や痛みを感じてしまうケースもあります。原因はさまざまですが、下眼瞼脱脂の場合、傷は糸を使って縫合する訳ではありません。傷を何点か圧着して癒着させるのですが、それがずれていると部分的に膨らみを生じ異物感を感じることがあります。基本的には自然に治りますが、治らない場合は膨らみ部分の結膜組織を少し切除する必要があります。
痛みについては何かしらの異常ですので速やかに医師の診察を受けて下さい。
│最後に
下眼瞼脱脂は正常な経過を辿ればほとんど腫れや内出血を引き起こすことがありませんのでダウンタイムと言っても1、2日程度と言えるでしょう。しかし、中には内出血を引き起こしてしまったり、強い腫れが出てしまうということも絶対にないとは言い切れません。
そのため下眼瞼脱脂を受ける方は万一のことを考え余裕のあるスケジュールで治療に臨むことをお勧めします。目の下のクマや膨らみというのは病気ではありませんから、ご自身のスケジュールを調整し、安全・安心な時期に治療を受けることでより満足度も高くなるものです。