1. HOME
  2. 下眼瞼脱脂
  3. 下眼瞼脱脂の「取りすぎ」、「取り残し」。失敗の原因、対処法をご紹介
下眼瞼脱脂
下眼瞼脱脂 取りすぎ、取り残し

下眼瞼脱脂の「取りすぎ」、「取り残し」。失敗の原因、対処法をご紹介

下眼瞼脱脂

255

目元のたるみ、下瞼の老化による肌トラブルは多くの女性の切実な悩みです。中でもプクッとした膨らみや、だるんだるんとした弛みはメイクで隠すこともできず本当に厄介。そんな悩みを解消するスキンケア『下眼瞼脱脂』。
現在、多くの美容外科で治療できるのですが、わずか1センチ程度の術野から治療しなければならないため本来は高い技術と豊富な治療実績が必要です。残念ながら医師側に技術と経験が伴っていないことが原因で「取りすぎ」、「取り残し」といったトラブルが後を絶ちません。
ここでは下眼瞼脱脂における取りすぎや取り残し、その対処法について詳しくご紹介致します。

下眼瞼脱脂とは

下眼瞼脱脂とは、目の下にできてしまったプクッとした膨らみの原因、「眼窩脂肪」を瞼の裏側から適量だけ取り除いて膨らみを平らにすることで目元を若返らせるスキンケアの一つです。皮膚に切開を加えないため傷跡の心配がなく、手術の腫れもほとんど無いことから非常に人気の高い『目元の若返り法』です。

そんな下眼瞼脱脂、受ける側にとってはメリットばかりなのですが、それを行う医師側には高い技術と美的センス、繊細な技術・器用さが求められます。しかし、残念ながら未熟な医師による雑な治療横行し、取りすぎや、取り残しといったさまざまなトラブルが非常に増加しています。

下眼瞼脱脂の失敗・トラブル

取りすぎ/取り残し

下眼瞼脱脂のトラブルでもっとも多いのが、取り残しがあったり、逆に取りすぎてしまったりしてしまうこと。経験豊富な医師ならばそのような失敗・トラブルのリスクは少ないのですが、経験不足、未熟な医師による下眼瞼脱脂のトラブルが現在急増しています。
どうして取りすぎてしまうのか、取り残してしまうのか、そうならないための治療のコツをご紹介していきます。

取りすぎ

取りすぎは下眼瞼脱脂で除去する眼窩脂肪を取り過ぎてしまったことによって、少し凹んでしまったり、影っぽくなっている状態を作り出してしまいます。下眼瞼脱脂によって膨らみが取れても逆に凹んでしまうと治療前よりも老けの印象を作り出してしまうため非常に厄介なんです。

どうして取り過ぎてしまうのか?
  • 経験が未熟
  • 治療が雑
  • Pre-Septal法ではない術式
  • 麻酔の注射量を考慮しなかった などが考えられます。

取り過ぎてしまった場合の対処について

基本的に取り過ぎてしまった場合の対処法は厄介。なぜなら一度取り除いてしまった眼窩脂肪は再発することはありません。取り過ぎているということは凹んでいる状態です。
なのでヒアルロン酸やコラーゲン、自家脂肪などを注射して凹みを平らにするということが必要です。

取り過ぎてしまったら…

万一取り過ぎてしまった場合は治療以外に方法はありません。下記のようにいくつかの対処法がありますのであなたにとって必要な治療法を選択しましょう。

・注射系で補填して凹みを改善

ヒアルロン酸やコラーゲン注射、ご自身の皮下脂肪を注射して凹みを埋める治療であれば早期に改善させることができます。

治療のポイント
  • ダウンタイムがないためいつでも治療できる
  • シワの解消、予防効果がある
  • 吸収されるため定期的な治療が必要
  • 継続する必要があるためお金がかかる

・外科手術で皮膚のたるみごと取り除く

下眼瞼切開と呼ばれる治療です。まつ毛の直下をから切開を加えて、弛んでしまった余分な皮膚を切除して引き上げて固定することで目元を数年、数十年前の状態に戻すリフトアップです。その時に、眼窩脂肪を引き出して固定することで凹みを改善させることができます。

治療のポイント
  • 弛みがなくなりピンっと張った若々しい目元になれる
  • シワが改善できる
  • たるみの予防効果にも優れている
  • 皮膚を切開するため傷が残ってしまう
  • 術後のダウンタイムがある など

いつ判断するのか?

修正手術はいつ受けるべきなのか、その判断はいつするのかということについては、基本的には下眼瞼脱脂を受けて3ヶ月以降というのが一般的です。理由は術後の炎症反応が落ち着くまでにはそれくらいの日程がかかるためです。
しかし、状態によっては早めに治療することができる場合もありますし、半年行こうという場合もあります。

取り残し

取り残しというのは、取り除く眼窩脂肪の量が少なかったということ。取り残しを失敗と感じる方もいるかもしれませんが、実は取り残しは失敗とは言い難いところもあります。なぜなら取りすぎは修正できませんが、取り残しは再手術で調整できるからです。
もともと控えめな治療をする医者の場合、比較的取り残しが多い傾向にあります。しかし、控えめな治療は安全だということは知っておいて下さい。

どうして取り取り残しがあるのか?
  • 安全を考え控えめな治療スタイルの医者
  • 経験が未熟/雑な治療
  • 想定以上に凹みが無かった などが考えられます。

取り残した場合の対処について

基本的に取り残してしまった場合の対処法は簡単です。再び下眼瞼脱脂の手術で眼窩脂肪を取り除くだけ。取りすぎよりも取り残しの方が遥かに良いとお考え下さい。

・再手術で眼窩脂肪を除去

下眼瞼脱脂は中で修正困難な癒着を作ってしまうことは少ない。そのため眼窩脂肪が残っている状態であれば再手術は比較的容易です。

治療のポイント
  • 修正が容易である
  • 2回目以降の下眼瞼脱脂は腫れが強くなる場合がある

再手術の時期

再手術によって眼窩脂肪を取り除く時期ですが、基本的には腫れが完全に落ち着いている状態で受けることが望ましいです。見た目には腫れていなくても細胞レベルでの炎症や腫れというのは1ヶ月程度続くことがあります。そのため再手術については1ヶ月以降が望ましいでしょう。

お伝えしたいこと

取りすぎと取り残し、どっちが良いの?

下眼瞼脱脂を受けた方は、取り過ぎだろうが、取り残しだろうが失敗は失敗と感じてしまうでしょう。しかし、取り残しというのは失敗ではありません。見方を変えれば、控えめな治療をおこなうスタイルの医師、すごく患者思いで丁寧な医師である可能性もあるということ。なぜなら取り残しで再手術というのは難しいことではなく、比較的簡単に修正できるからです。
逆に取り過ぎてしまった場合、治療そのものは難しいことではありませんが、継続的な治療が必要なりますのであなたにとっては大きなデメリットにつながってしまいます。
取りすぎと取り残しのどっちが良いか? それは取り残しの方が良いということが言えるでしょう。