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痩せやすい体質・痩せにくい体質

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ダイエットに取り組むと、如実に効果が表れやすい人と、食事制限や運動をしているのに、思うように体重、体脂肪が落ちない人がいます。

この違いはなんだろうか?と考えてみましょう。

まず痩せやすい人というのは、基本的に代謝の高い人、痩せにくい人というのは代謝が低い人というのが一般論です。

食事をした際にも、そのエネルギー全てが体に回るわけではなく、食事中に発散される熱量(DIT)食事誘発熱産生が高いのです。

食べても太りにくい人というのは、このDITが高く、それは褐色脂肪細胞の数が多い人とも言えます。

こればかりは体質なので、後天的に体質改善をさせるのは難しいでしょう。
うらやましいと思うかもしれませんが、持って生まれた自分の体でマネジメントするしかないのです。

また食事を摂る際に、食物繊維からとか、糖質を制限するというブームが世間ではもてはやされていますが、総摂取カロリーが高くなければ、脂質も糖質も摂取して問題ありません。

現代人は食べすぎており、過剰なカロリーを摂取しているために、その余分なエネルギーをなるべく吸収させないようにするという目的で、食物繊維論や糖質制限論が出てくるわけです。

運動に関しては、体質とは関係なく、実はある罠が仕組まれています。

運動には筋肉量を増加維持させる無酸素運動と、脂肪を主に減少させる有酸素運動がありますが、この二つを同時にバランスよくやることがコツになります。

しかし、長く運動を続けていると、いつのまにかその動作になれてしまい、本人は頑張っているつもりでも、体は怠けているという状況になります。

脳は上手にごまかしますので、これが働くとつい「やっているつもり」になったりします。

同じ30分の有酸素運動でも、汗をかいてほどよい疲労感が残る人と、まったく汗もかかず心拍数も上がらずに辞めてしまう人がいます。
これは30分やったのだから、効果が出るに違いないという勝手な自己妄信で、実際には全く効果はないのです。

そのため、ランニングマシンでもステップマシンでも、負荷をランダムに変えながら、心拍数に強弱をつけ毎日同じことの繰り返しでも、少しづつ変化を付ける事が大切です。

体質という点で言うと、肉が太ももにつきやすい人、顔につきやすい人など、ある程度部位によって増加と減少の差異がみられます。
日本人は農耕民族の遺伝子を受けていて、下半身が比較的太くなりやすいといわれていますが、ここ最近生まれた子供たちは、全身がひょろっとしていて、ガリガリ体系、いわゆるモデル体型でスレンダーな子が多いようですが、それは食事もさることながら、ハーフやクオーター、また遠縁にそうした方が居たというのも考えられます。

しかし、痩せない理由を体質や体格のせいにしていたら、ダイエットは永久にできない事になります。
そのため、自分の体質にあったやれるだけのことをやろう、その方法を見つけ出そうというのが、このコラムの目的です。

例えば、足がカモシカのような細い人がいます。
一方、ふくらはぎが膨らんで、ややごっつい足の人もいます。

その後者の人が、細く長くカモシカのような足になるのは、非常に困難を伴います。
これが体質や体格であって。どう考えても無理な事というのはあります。

体のメリハリを出したくて、胸やおしりを大きくしたいと思っても。黒色人種の人と、日本人ではその差は歴然です。

つまり、私たちには私たちが目指す美があるのだと認識して、そこに向けて進もうということです。

痩せにくいといっても、痩せないわけではありませんよね。
痩せやすいといっても、何もしなければ太ってしまいます。

つまりは、自分を知り、努力を惜しまず、持って生まれた体格と体質を考慮して、自分を好きになれる体形を目指そうというのが一応のゴールです。